真の美しさを追求してこそ☆
「美しさ」は表面の見た目のことよりも、むしろ見えない深部のものが外側に向かって自然と滲み出て表出する「美しさ」こそ”真の美しさ”といえましょう。
ハリボテのようなわかりやすいところの美にこだわる「心」は決して”美しい”とはいえないかもしれません。表面の美しさへのこだわりは10代,20代の世代の方でしたらごく当たり前の欲求といえますが、40代を過ぎたら「内面の美」に目覚め洗練させていくことは人としての成長に不可欠です。
40代は特に、こうした心身面において人生の岐路を迎える世代です。この時期は心や精神面を鍛えていく「内面の大人」へと成長するために意識的に矛先を変えていかなければならない「葛藤の時期」を迎えます。葛藤を越えて内面の質を探求していく先には、その後の人生の質の向上や心の豊かさを獲得できる新しいゴールが見えて来るでしょう。
「内面の美しさ」は、例えばメイクの腕を上げるよりも肌そのものの美しさを獲得する、というような、より時間も忍耐も必要で面倒くさいことがついてきます。肌を変えるとなれば食生活を見直す必要があるし、日常の生活習慣も影響するし、仕事のストレスもあまり負担にしたくないし、心と内臓が元気である必要があります。もうこれはほとんど修行の世界といえます。
自分のお肌を育てるのは植物を育てるのに似ています。木は四季のサイクルに従い花をつけたり葉を落としたりしますが、むしろその見えない幹の内側の成長や地面に深く隠れたところの根の健康が、外界に表出させる花や葉の色艶や数などの原型を形づくります。
植物は太古から治療として使われ、植物を生む自然=神であり、植物には神の力が宿ると考えられてきました。動物の肉やミルクが私たちの栄養となり体の一部を作るのに対して、植物は人や動物とは全く異なるシステムで時に「薬」として「毒」として人間に働きかける力があります。野菜は栄養もありますが、主に調整(消化を良くしたり解毒をしたり)するのが”得意分野”として見ることができるでしょう。
日常的に生活の中に密接な植物たちとの関わりには「美」につながる神秘のパワーがたくさん潜んでいます。内面を静かに見つめることのできる目は、古代の人たちが見た神聖さをいろいろな形で、現代の中に見出すことができるでしょう。
これからの「美しい人生」のために、あなたの中にある「真の美しさ」をぜひ探求していってください。